現在ホワイトニングを受けようか検討しています。しかし、ホワイトニングをすることで歯を傷めてしまうなどの悪影響がないのか心配です。そのようなケースはないのでしょうか？
白鳥スワン歯科・矯正歯科からの回答
白い歯に憧れはあっても、薬剤などを使用するホワイトニングに抵抗や不安を感じる方もいると思います。しかし、現在日本で使用されているホワイトニング剤は、基本的に歯を傷めることはありません。そこで今回は、ホワイトニングが歯を傷めない理由や「そもそもホワイトニングはどう行うのか」という点についてご紹介します。
ホワイトニングで歯を傷めることはほとんどありません
日本の歯科医院でホワイトニングをする際は、オフィスホワイトニング剤という薬剤が使用されます。この薬剤には過酸化水素が使用されており、これを歯に塗布するとフリーラジカルが発生し、歯の表層のエナメル質内にある着色の原因となる有機質と反応。分解・無色化され歯が白くなっていきます。
そのため、よく言われているように「歯の表面を溶かす」もしくは「歯を削って白くする」ということはありません。歯を傷めることもほとんどないと言えるでしょう。ホワイトニング治療の過程でフリーラジカルが歯の亀裂、むし歯、露出した象牙質から歯の深い部分に侵入して、歯の神経を刺激し知覚過敏症状を引き起こすことはあります。しかし、これは一時的なものであり歯を傷めているわけではありません。
ホワイトニングはどんな流れでやるの？
ホワイトニングには、歯科医院で受けるオフィスホワイトニングと自宅で行うホームホワイトニングがあります。ではそれぞれのホワイトニングの流れについてご説明していきます。
オフィスホワイトニング
- 1. 歯科医師が歯と歯肉が健康な状態かどうかを診察し、必要であれば治療を行います。
- 2. 歯石や歯垢を取り除きます。
- 3. 薬剤を歯の表面に塗布します。
- 4. 特殊な光を当てることで歯を白くしていきます。
ホームホワイトニング
- 1. 歯科医師が歯と歯肉が健康な状態かどうかを診察し、必要であれば治療を行います。
- 2. 歯の型を採り、専用のマウスピースを作成します。
- 3. 施術時間・回数・注意事項などホームホワイトニングの方法を説明します。
- 4. ご家庭でホワイトニングを行っていただきます。
- 5. ホームホワイトニング完了後に歯科医院を受診。口腔内を確認します。
どちらの場合でも、最初のカウンセリングでホワイトニングについての相談をすることができます。また、口腔内の状態によってオフィスホワイトニングとホームホワイトニングのどちらが向いているかは変わります。カウンセリングの際は、ご自分に向いたホワイトニング方法について、歯科医師としっかり相談しましょう。
ホワイトニングにはむし歯や歯周病予防効果も
毎日ブラッシングを行っていても、どうしても歯と歯の間に汚れが溜まってしまうこともあるでしょう。しかし、それらはむし歯や歯周病の原因となることはもちろん、歯の黄ばみや口臭を引き起こすこともあるためしっかりと取り除かなければなりません。
ホワイトニングを行う際には、ホワイトニングの効果を高めるため薬剤を塗布する前に専用の器具を使用して歯の汚れを落とすクリーニングを行います。これによって通常の歯磨きでは除去が難しい汚れや歯垢を取り除くことができるので、むし歯や歯周病の予防にも効果的を発揮できます。このように、ホワイトニングでは歯をよりよい状態にすることはあっても、歯を傷つけることはほとんどないのです。
白鳥スワン歯科・矯正歯科 院長より
ホワイトニングでは、オフィスホワイトニング剤などの薬剤を使用し、歯の着色の原因となる有機物を分解していきます。歯の表層を溶かしたり削ったりして歯を白くすることはないので、歯を傷めるということはありません。また、薬剤によって知覚過敏症状を引き起こすことがありますが、これは一時的なものであり歯を傷めているわけではないのでご安心ください。
ホワイトニングでは、クリーニングによって普段は取り除きづらい汚れを除去することもできるため、むし歯や歯周病予防も期待できます。施術前にはカウンセリングで相談もできますので、不安を解消することも可能です。ホワイトニングを検討しているのであれば、まずは歯科医院でカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。